夏の京都観光

「京都の夏は暑い」とよく言われます。京都は盆地で四方を山に囲まれていますので、熱が逃げにくいのが特徴で、昔より暑さに対してはとても敏感でたくさんの知恵を出しながら文化を育んできました。美味しい料理に夏の限定イベントなど、春や秋にはない京都の素晴らしい体験がきっとできるはずです。この記事を読んで少しでも夏の京都を楽しんでいただけますように・・・。

目次

京都の青もみじ

桜や紅葉以上におすすめなのがGW明けてからの「青もみじ」です。 新緑の青もみじは通常の緑ではなく、鮮やかな深緑は苛立った心を落ち着かせてくれる不思議なチカラがあるようです。 綺麗な紅葉が見られる京都ですので、青もみじが楽しめるスポットがたっぷりあるわけです。 青もみじは4月の下旬より8月ぐらいまで楽しめるのですが、特に深緑の青もみじが見られるのはGW開けから梅雨に入るまでではないでしょうか。 なかでも、おすすめの「青もみじ」スポットは貴船と嵐山です。

貴船の青もみじ

青もみじシーズンの貴船神社はとっても爽やか風が吹き気持ちがよい場所でもあります。京都ではあまり知られていませんが、紅葉の名所は青もみじの名所と言われているように、まさに貴船神社は青もみじの名所と言えます。

朱色の灯籠はInstagramでもよく投稿されていて人気の撮影スポットとして知られています。また、多くの女性は着物をレンタルして貴船神社を訪れますが、そればまた絵になります。

ここまで来ると人は少なくなりました。だいたいの人は「貴船本宮」で満足されるようですが、「奥宮」まで行くことをおすすめします。

嵐山の青もみじ

渡月橋の東側を北に500メートルほど上がったところに私の好きな青もみじスポットがあります。川沿のこの場所は「保津川下りの終着場」の300メートルほど上流にあります。

緑が深く、夏には辺り一面緑におおわれ、秋にはもちろん紅葉色に包まれます。この場所でのんびり川を見ながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみてはいいかがでしょうか。

高雄川床で涼を感じる川床料理

川床は夏の京都の風物詩の一つであり、蒸し暑い夏でも涼しく過ごす方法として人気が高まっているのが高雄川床です。 送迎バスがホテル前まで迎えに来てくれるので、後はバスに乗っていくだけで連れて行ってくれます。 40℃近い京都の街中と比べて山間部にあるお店は京都の風情と涼やかさを満喫することが出来ます。 5月から9月末までの期間限定であり、出される料理はどれもガラスの器に盛られて涼やかさ抜群であり、川魚なども味わうことが出来ます。 今年の夏は、緑と清流に囲まれた京都・高雄で、夏の風物詩を体験しませんか。

京都を代表する三大祭の一つ「祇園祭」

7月1 日よりスタートする祇園祭は京都三大祭りの一つで歴史です。 京都に住んでいる者にとってはとても誇らしく感じられます。 場所は京都中心地のオフィス街周辺で行われ、1ヶ月間は祇園囃子が流れてお祭りムード一色です。 毎年の気になる天気。 この時期、梅雨前線(停滞)の雨、梅雨前線と台風による雨。この時期の京都の最高気温は32~35℃湿度は60%以上、風速が弱く、とにかく蒸し暑いのが祇園祭です。とにかくゲリラ豪雨にお気をつけてください。最近はスマートフォンで降水情報をリアルタイムで確認できるので便利です。

夏の京料理を満喫

御所・醍醐・嵐山・大文字・南禅寺・鴨川・。京の名所と旬の食材を掛け合わせた一皿一皿をまるで京都をめぐるように感じて、ご堪能いただける御献立内容です。人混みを回避されている方や外出するよりも宿でのお時間を充実させたいお客様におすすめのプランです。

貴船川床で過ごす贅沢なひと時

京都に来たら旬の素材を厳選して使った京会席料理を四季の自然を感じながら楽しめる川床は絶対におすすめです。美しい青もみじを見ながら美味しい京料理に舌鼓を。非日常な空間が体験できます。

ひろ文

京都の貴船でおすすめの川床料理のお店ひろ文は、京都市左京区にある京都貴船料理旅館ひろ文として有名です。ぼたん鍋を始めとして、夏は川魚料理や会席料理に流しそうめんと、魅力的な料理が味わえるお店です。ランチタイムとディナータイムの営業で、夜は特に雰囲気が最高潮になりますから、雰囲気も含めて味わいたい時は夜の時間帯がおすすめです。流しそうめんは雨天中止なので、楽しみたい場合は事前に天気予報を確認してから足を運びたいところです。水の音と風の涼しさに包まれる景色はひろ文ならではで、まさに時間を忘れて過ごすことができるでしょう。目玉はやはり川床料理で、季節によっては旬の食材のハモやアユがいただけます。他にも地鶏のすき焼きや水炊きに牛すき焼きやすき焼き、うなぎ鍋と贅沢な料理が満載です。いずれにしても、夏は夏らしく最高の時間を過ごせますから、貴船で川床料理を体験するなら京都のひろ文が狙い目となるでしょう。

貴船 右源太

貴船右源太は京の水源地で、水の神様を祀る洛北貴船において川床料理を提供する料理旅館です。瀬音はまさに清らかで美しく、リラックスしながら拘り食材の名物料理に舌鼓を打つことができるお店です。貴船右源太の歴史は寛政元年にまでさかのぼり、当時から貴船の自然や水に寄り添い、営みに励んできたとされています。営業は基本的に年中無休で、季節を問わずいつでもその時に最高の川床料理を味わうことができます。京都の奥座敷でいただく川床料理は絶品ですし、他では味わえない特別な風情と素敵な時間を楽しめます。調度品の1つ1つにまで拘りがみられ、川床料理の旅館料亭の名に恥じない完成度の高さとなっています。雰囲気は最高で料理もトップクラスですから、京都でお店選びに迷ったら貴船右源太が安心の選択肢となるでしょう。温泉も楽しめて部屋でゆったりと過ごせますから、美味しいものを食べて日頃の疲れを癒やしたい現代人におすすめできます。

貴船 兵衛

貴船兵衛は京都の奥座敷として、長年静かな自然に囲まれる貴船で川床料理を提供してきた名店です。その特徴は上品かつ美味しい料理の数々で、わらび餅1つとっても絶品で幸せな気持ちになれることです。また料理にハズレなしと言っても過言ではありませんから、川床料理を味わいたい人にとっては夢のような時間を過ごすことができるでしょう。食材にも料理にも妥協がないので、特にディナータイムとなると予算は高めですが、その分妥協のない料理をいただけます。雰囲気を含めて金額以上の価値はありますし、初めての川床料理であれば忘れられないお店になるはずです。おすすめの季節はやはり夏ですが、京都の貴船で川床料理となれば断然、貴船兵衛がおすすめの候補となります。貴船兵衛は、貴船川の上流においてひっそりとした場所にあるお店ですから、ロケーションも落ち着いた雰囲気も最高です。川魚だけでなく、山菜も盛りだくさんの会席料理が提供されるので、料理も何から何まで味わい尽くせます。

貴船 べにや

貴船べにやは野趣に重きをおいた会席料理のお店で、春には山菜や鯉、秋は松茸や紅葉御前と季節に合わせて最高の料理が提供されます。冬は体を芯から温めるぼたん鍋が有名ですが、夏は名物の川床料理を堪能することができます。川床料理といえば涼風ですが、京都の豊かな自然の中で贅沢に料理と空間の両方を楽しめます。歴史や文化も感じさせる雰囲気と時間が提供されるので、京都らしさを味わいたい人に最適です。予算的に比較的手頃なお店ですから、初めて川床料理を体験してみたい人におすすめできます。営業が不定休なのでその点は注意が必要ですが、旅行の計画を立てて予約を入れれば大丈夫です。満足度の高さは間違いないものとなるでしょうが、恐らくもう一度訪れて堪能したくなるはずです。それくらいにインパクトや魅力がありますし、川床料理の魅力を味わえるお店となっています。家族や友人と共に特別な時間を過ごせますから、夏に限らずいつでも足を運んでみる価値があるといえます。

貴船喜らく

貴船喜らくは夏の川床料理が有名で、中でも鱧しゃぶ会席が人気を集めています。冬は冬でぼたん鍋が楽しめますが、貴船といえば夏の川床料理が狙い目となります。貴船喜らくは、自然の憩いを提供しているおもてなしのお店で、料理も接客もレベルが高く多くのファンを獲得しています。その為、予約をおすすめしますが、ランチタイムであれば予算的にも気軽におすすめできます。本格的に川床料理を味わうなら断然ディナータイムで、川を跨ぐ形で張られた床の上で過ごせる納涼の時間はまさに絶品です。食材は魚や肉を中心に厳選されていますし、季節の高級食材が惜しみなく提供されるので、贅沢なひと時を満喫できます。隅々まで配慮が行き届いている老舗ですから、一歩足を踏み入れればそこには別世界が広がっています。山の恵にも精通している川床料理のお店なので、どの食材を1つとっても最高の気分を味わうことができるでしょう。自然の中に作られた和の空間は優美ですが、喜らくは貴船らしさが体験できるおすすめ度の高いお店です。

夏のおすすめスポット

祇王寺の青もみじと見事な苔

平家物語にも登場し、平清盛ゆかりの地、悲恋の尼寺として知られる「祇王寺」ですが、夏の時期は苔の美しい庭園として知られています。 祇王寺は京都有数の観光名所・嵐山から近く、昔の往生院の境内にあります。 往生院は法然上人の門弟良鎮によって創建されました。その後往生院も荒廃し、祇王寺はささやかな尼寺として残りました。 境内の草庵には祇王、清盛公ら五人の木造が安置されている仏間があり、吉野窓からは外の景色を眺めることができます。 竹林に囲まれた参道を歩くと青もみじが、足元には美しく輝く苔の庭園が見えます。 輝かしい新緑の神秘的な世界に包まれ夏の蒸し暑さを忘れさせてくれるでしょう。 周辺には滝口寺や壇林寺があり、北東方面には弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山・大覚寺があります。 祇王寺と合わせて参拝されてみてはいかがでしょうか。

 

京都の夏を、庭で感じる – その名は、名勝「無鄰菴」

無鄰菴は、明治・大正時代の政治家・山縣有朋が、1894年から1896年に造営した別荘です。 1951年には国の名勝に指定され、近代日本庭園の先駆けとして知られています。東山を借景とした庭園を始め、茶室、洋館、母屋があり、面積が約1000坪になります。 母屋の1階にお邪魔し、緑豊かな庭園を眺めていると、時が過ぎるのを忘れて、ほっこりと過ごせます。 庭園内を探検すると、綺麗な水のせせらぎが聞こえてきます。こちらは琵琶湖疏水の水を取入口から直接引いたものです。 そして、モダンな雰囲気の漂う洋館は日露戦争が勃発する前に開かれた1903年の「無鄰菴会議」の舞台になった場所として、当時の様子がそのまま残されています。 無鄰菴ではライトアップをはじめ、お茶会など沢山のイベントが開催されています。 庭園が180度見渡せる絶景のカフェも常時営業しており、お抹茶や、あの村上開進堂のロシアケーキもあじわえます。 是非、京都にお越しの際は訪れてみてはいかがですか?

風鈴のお寺「正寿院」

正寿院は、毎年風鈴まつりが行われることから「風鈴のお寺」と云われています。7月1日から9月半ばまで、境内には2000個を超える全国のご当地風鈴が吊られており、茶畑と山と空を背景に鳴り響く壮観な景色が貴方をお迎えします。
客殿には、「幸せを呼ぶ窓」として知られているハート型の猪目窓と、花と日本の風景をテーマに描かれた100枚の天井画があります。また修行体験として、風鈴の絵付け体験や写経・写仏、数珠づくりやヨガなどが催されています。見る・感じる・体験して学ぶことができる正寿院で京都の涼を感じてみてはいかがでしょうか?

宇治巡り

お茶どころで有名な宇治。駅から平等院を目指して歩いて行く道中には沢山のお店があります。 暑い京都の夏、かき氷や冷たいお茶のデザート。暑さも吹き飛んで行きますね。 そして改修を終えた平等院。10円玉でお馴染みの鳳凰堂です。 天気が良ければ、鳳凰堂が池にうつってとても綺麗なインスタ映え。 平等院を堪能した後は宇治川で鵜飼いなどはいかが? 夏しか見れない宇治川の風物詩とも言えます。 鵜匠に操られる鵜に感動するやら同情するやら… 宇治は実は聖地でもあります。 (響けユーフォニアム)吹奏楽部のアニメなのですが、シーンを思い出しながらの散策なんてのもありですね。 源氏物語から現代アニメの聖地巡りと、宇治を、巡ってみてはいかがでしょうか?

冷房要らずの涼しさを・・・ 冷房要らずの涼しさを・・・

夏と言えば、怪談。 京都には怖いエピソードが存在する場所は数多くありますが、その中でも「養源院」を紹介します。 養源院は、父・浅井長政を供養するために淀殿が創建しました。 小堀遠州が作成した庭園を抜け、本堂に入ってすぐ俵屋宗達の襖絵・杉戸絵がお出迎えしてくれます。 霊を慰めるため描かれた架空の動物は、大胆な筆致で描かれ、幻想的な雰囲気を纏っています。 養源院の本堂と廊下の天井は、「血天井」と呼ばれています。 伏見城の戦いで自刃した鳥居元忠ら380余名の血痕が染み込んだ床板は洗っても血糊は落ちることなく、そのため天井板として供養のために設置されたのが由来です。 養源院では、ガイドの方が解説を添えてくれる為、鳥居元忠や城兵たちの首や手足の場所がありありと見えてきます。 養源院では冷房がなくとも涼しさを感じられることでしょう。 「そうそう、雨の日になると、血の跡がより一層浮かんでくるという噂もあるそうですよ」

 

旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

8月20日の夜に毎年、大覚寺では大沢池を舞台に「宵弘法」という弘法大師様のご遺徳を偲ぶとともに、除災招福を祈念し法会が行われます。 また、ご先祖様を供養する「嵯峨の送り火」とも言われています。 大沢池を舞台にした壮大なスケールで、僧侶の方々が揃って「送り火」をされ他に、献灯・灯籠流しなど様々な催しに参加できますので、お盆の締めくくりに、是非嵯峨野の大覚寺まで足を運んで頂きたいお奨めの場所です。

宝ヶ池公園で散策

暑宝ヶ池は、左京区にあり江戸時代中期にかんがい用の溜池としてつくられました。 市営の宝ヶ池公園は昭和39年に建設され、入場無料です。 公園内には子どもの楽園、菖蒲園、憩の森、桜の森、北園、野鳥の森等があります。 園内の生息生物には、オシドリ、ニホンイシガメ、ナマズ、タヌキ、鹿等が暮らしています。 夏にはセミやカブトムシが見られます。 また園内には有料ボート乗り場があります。 レンタルボートは、足漕ぎタイプと手漕ぎタイプの2種あり、いずれも定員は3名までとなっております。 水の上から野鳥や魚、景色を眺めるのも楽しいと思います。 園の南方には山があり、その山には五山の送り火の一つである「妙法」が点火されます。 「妙」の字は万灯籠山で、「法」の字は大黒天山で書かれています。 北園と憩の森の間には、川が流れており、そこで水遊びが出来ます。 また子どもの楽園内にも水遊び出来るエリアがあるので暑い日に家族と出かけてみてはいかがでしょうか。

伏見稲荷大社 本宮祭(もとみやさい)

本宮祭稲荷大神のご分霊を祀る全国の崇敬者が伏見稲荷大社に参拝し日々の御神恩に感謝する大祭で、宵宮には稲荷山をはじめ境内の全域に散在の石灯篭・数千に及ぶ献納提灯に灯を点ずる万灯神事が行われます。四条界隈では祇園祭後祭宵山、伏見では稲荷大社本宮祭宵宮、京都の幻想的な夏を楽しむには最高ではないでしょうか。境内や稲荷山にある約1万もの赤提灯に灯がともされ、一帯が万灯の渦となります。楼門と外拝殿に並べられた行灯画は、京都在住の日本画家の奉納作品で見応えじゅうぶんです。ちなみに写真はお正月の時に撮影したものです。

京都植物園

京都府立植物園は、観覧温室のほか花壇、はす池、ばら園など20ほどのエリアがあり、面積24ヘクタールの広大な敷地にテーマ別に約12000種類、約12万本の物が植えられています。 青空の下、四季折々様々な植物の中で結婚の記念写真を格安料金で撮影できる事をご存知でしょうか。 結婚式にお金をかけたくない、でもウエディングドレスや着物を着て節目の日を過ごしたい方にオススメです! 二人だけの撮影の後、ご親族をホテルへ招き京料理でもてなし、新しい家族をお披露目してはいかがでしょうか。

嵐山灯篭流し

夏の京都を彩る「嵐山灯篭流し」は大文字の送り火と同じ日に行われます。 京都市内を流れている大きな川といえば鴨川と桂川ですが、嵐山の渡月橋の東側にある中之島公園より多くの精霊を送る灯籠が流されます。 送り火があまりにも有名なので、意外にも嵐山灯篭流しは知られていません。 当日は渡月橋から灯篭流しや近くの鳥居形の送り火も見ることができ、幽玄の京都を感じられることでしょう。 また、嵐山エリアにある広沢池でも同様に灯篭流しが行われます。

京都の夏の風物詩「京都五山送り火」でこころ落ち着く

京都の8月といえばメインの行事となるのが「五山送り火」、夏の夜空に点火されくっきりと浮び上る五山の送り火は、祇園祭と共に京都の夏を代表する風物詩となっています。 この送り火としては東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られ、それゆえ送り火の代名詞のごとくいわれているが、そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらが、同夜相前後して点火され、これを京都五山送り火とよんでいます。 この送り火は東山如意ヶ岳の「大文字」が最もよく知られていますが、その他に金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)、東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらの5つを点火するので「五山送り火」と呼んでいます。 「大文字送り火」や「大文字焼き」と呼ばれることもありますが、「大文字焼き」と言うのは正しい言い方ではありません。 これらの言い方は、奈良の高円山など他所で行われる大文字焼きと混同されたものと言われています。 一般的に送り火そのものは盆の翌日に行われる仏教的行事で、再び冥府に帰る精霊を送るという意味をもっています。 この行事が一般的に広く行われるようになったのは仏教が世間に深く浸透した中世から室町時代以降であると言われています。 五山のそれぞれの山にそれぞれの歴史が伝えられていますが、その起源について明らかな記録も残されていないようです。 それは「五山送り火」が地元の人々によって始められ受け継がれてきたため記録にとどめられなかったのではないかとも考えられています。

2時間の自然と触れ合う船旅、保津川渓流下り

夏の京都で訪れるべき観光スポットの一つに「保津川渓流下り」があります。昔から京都では暑い夏を涼しく過ごすためにも、涼を楽しむ昔ながらの風習として水しぶきが舞い上がる川下りが非常に人気がありました。 川下りの経験がない方にとって、自然を楽しみながらゆったり船旅を楽しむというイメージを持っている方は少なくありません。しかし保津川渓流下りは名勝地を終着点として約2時間の船旅を満喫することができる特徴の他に、観光名所である渡月橋の16km上流の亀岡から船で乗り込むため、嵐山の雅さや趣のある風景からは想像できない渓谷とスリルを体験することが出来ます。 保津川渓流下りの船は定員が16人までの小型の平底船であり、3人一組の船頭が乗り込んで巨岩が点在する激流の中を下っていきます。この時船頭は長い竹竿で巧みに船を操る姿は注目するポイントです。大自然を身近に感じられる上に、思った以上にスリル満点な船旅は旅の良い思い出になると人気が高いスポットとなっています。

 

夜の京都へ、七夕祭りで幻想的な夜にうっとり

7月7日である七夕には、様々な場所で願い事を記入した短冊をつるした笹が飾られますが、夏の京都でも各地の神社やお寺で七夕の行事が行われています。その中でも夜の京都で行われている幻想的な七夕まつりとして人気が高くなっているのが、「高台寺夜の特別拝観七夕会」です。 東山にある京都の個性のある社寺の一つである高台寺では、秀吉と正妻の寧々のお寺としても非常に有名な場所です。 高台寺の七夕祭りはお寺の前に笹飾りが揺れており風情が満点であり、日が暮れて夜に近づくと境内はライトアップされるのでムードも満点となります。高台寺といえば有名なしだれ桜がありますが、この既設になると笹の短冊がしだれ桜のように揺れていることも風情があって美しいです。 このお寺は豊臣秀吉の正妻である北政所が、秀吉亡き後に弔いをするために政敵である徳川家康に援助を頼み込んで建てられた歴史があり、夫を愛する妻の儚くも美しい物語が七夕のロマンチックな雰囲気に合うと人気が高いです。

京の夏の旅

京都市内では毎年恒例キャンペーンとなった京の夏の旅は7月中頃~9月30日まで京都市内寺社仏閣で京都市観光協会が主催する行事です。 8月16日を過ぎると(五山送り火)「京の冬の旅」とは趣向を変え、町家や庭園、文学などを対象にした特別公開などが行われます。 定期観光バスの特別コースも用意されているますので、夏の京都をより深く楽しめることが可能のキャンペーンとなっています。

夏の京都の服装は?

夏の京都を侮ってはいけません、服装で気をつけることはとにかく涼しい格好をしてください。 男の人なら、短パン、半袖、ゴム草履、グラサン、帽子。そして、重要なポイントはプラスで長袖シャツを用意しましょう。 食事や、休憩といった時、お店にはいるとエアコンが効いています。 寒い、暑いを繰り返すうちに体も疲れやすくなり、風邪等も引きやすい状況になってきますので、お店に入った時は長袖シャツを羽織って体の温度調節をしてください。 女性の方であれば尚更ですし、重要なアイテムである日傘があれば良いのかもしれません。男性方の日傘があれば活用してください。 また、川床に行く場合も男性女性ともにカーデガンや長袖シャツを持参してください。 梅雨時期や雨が降った場合気温が下がるので肌寒いことがあります。 あと、十分な水分補給もかかせませんし、冷感タオルなども活用して快適な夏の旅を楽しんでください。